書籍詳細

図解雑学シリーズ

最新 イヌの心理

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サイズ・頁数 B6判・224頁
ISBNコード 978-4-8163-5111-2
価格(税込) 1,430円
発行日 2011.07.13

内容紹介

しぐさや行動からわかる犬の気持ちを楽しく解説した本です。人気犬種別に、性格や行動パターンの違いを紹介するほか、近年増加している犬の問題行動とその対処法、元気で長生きするためのポイント、多頭飼いする際の注意点等についても取り上げます。巻頭では犬の表情豊かな写真を掲載しています。

目次

クイズ

この犬、なんて言っている?



はじめに



●序章 野生の犬から家庭の犬へ



【野生からの進化】

群れで生きる動物 集団生活は得意

人間に守られて 身も心も幼くなった

多様な容姿や性格は 人間社会で働くため



【野生時代の名残】

もっとも頼れる人を リーダーと考える

一緒に暮らす家族は 群れの仲間

家の中は縄張り 散歩コースは行動圏

全力疾走に適した体 歩くだけでは物足りない

昼間も暗い場所で ゆっくり休みたい

獲物を見つけると 本能全開!



Column 忠誠心と野生衝動のジレンマを抱えている



●第1章 犬種ごとに異なる犬の性格



トイ・プードル

かしこく活発 遊びや運動を好む



チワワ

独立心旺盛で勇敢 番犬にもなれる



ミニチュア・ダックスフンド

無邪気さと勇敢さを あわせ持つ



ポメラニアン

甘えん坊だが 気が強い一面も



ヨークシャー・テリア

番犬の名残から 勇敢で繊細





リーダーだけに 忠誠を誓う



シー・ズー

落ち着きがあり 穏やかな性格



パピヨン

活発な性格 機敏に行動する



フレンチ・ブルドッグ

明るくパワフルで 人なつこい



マルチーズ

最古の愛玩犬 意外に頑固もの



ミニチュア・シュナウザー

体力があり 朗らかで活発



ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

大きな相手にも 果敢に立ち向かう



パグ

人なつこく 茶目っ気たっぷり



ゴールデン・レトリーバー

忠誠心が強く おおらかな性格



ラブラドール・レトリーバー

温和で人好き 訓練もお手のもの



ミニチュア・ピンシャー

警戒心が強く 勝気な性格



キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

遊び好きで 愛され上手



ジャック・ラッセル・テリア

猟欲旺盛 ハイパーな猟犬



ボーダー・コリー

頭の回転が速く 察しのいい性格



ビーグル

協調性があり 集団行動が得意



ペキニーズ

人に甘えず マイペースに行動

まるで猫? マイペースな



シェットランド・シープドッグ

小型になり 番犬として成長



イタリアン・グレーハウンド

普段は穏やか 全力疾走が好き



ボストン・テリア

闘犬がルーツ 小型化して温和に



アメリカン・コッカー・スパニエル

遊び好きで活発 猟犬気質も残る



ブルドッグ

愛嬌たっぷり マイペースな性格



バーニーズ・マウンテンドッグ

力仕事も得意 陽気な作業犬



ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

勝ち気な性格で 縄張り意識も強い



シベリアン・ハスキー

協調性と野性味を あわせ持つ





フレンドリーで 人なつこく従順



Column 犬種によって異なる 犬の知能指数



●第2章 日常の行動に込められたメッセージ



【一緒にいるときに】

口元をなめるのは 信頼の証

注目されたくて いたずらをくり返す

仰向けになって 緊張をほぐす

腰を振るのは 性行動とは限らない

「一緒」が好きだから モノマネは得意

飼い主の涙には 同情より動揺する



【強要されたときに】

知らん顔するのは ギブアップのサイン

愛情ゆえに ウソをつくことがある



【食事のときに】

飢餓への危機感から 一気食いをする



【留守番のときに】

昼寝にいたずら… 一人遊びで暇つぶし



【散歩のときに】

お尻を嗅ぎ合って 自己紹介をかわす

おしっこで伝える 個人情報とメッセージ

恐怖や疲労から 突然のストライキ

あちこち嗅ぎ回り におい集めをする

早く動くものは 追いかけて満足する



Column 周りの世界を 嗅覚と経験で認識する



●第3章 体全体で気持ちをアピール

【全身チェック】

複雑な胸の内を 全身であらわしている



【口】

口元がゆるむのは リラックスの証拠



【歯】

むき出して 怒りや恐れを伝える



【耳】

自在に動かして 気持ちをアピール



【目】

視線を合わせないのは 自信がないから



【尻尾】

振っていても 喜んでいるとは限らない



【声】

緊張が強まると 声も高くなる



【体勢】

気持ちが強いほど 前のめりになる



Column 体の機能をいかすために 常に工夫している



●第4章 現代社会はストレスいっぱい



【飼い主との関係】

タイプの違う飼い主に 苦労してつき合う

容姿と性格は無関係 見かけで判断しないで

信頼できるのは 「ボス」じゃなく「リーダー」

ほめられるのは 何にも勝る喜び

性格に合わせて しつけも変えてほしい



【他の人や犬との関係】

友だちを作るには 努力が必要

苦手なタイプは 見慣れない人

侵入者には 思わず吠えてしまう

慣れない場所に 預けられるのは不安



【不安だらけの衣・食・住】

本当に肥満? 無理なダイエットはつらい

広い部屋では くつろいで過ごせない

肥満や恐怖心で 散歩嫌いになる

被毛があっても 服が必要になるときも



【増える心と体の病気】

具合が悪いときは 察してほしい

退屈や不安で 病気になることも



Column 人間の習慣や常識に しぶしぶつき合う



●第5章 年齢とともに変わる心と体



【0~2週】

最初に知るのは 母犬の温かさと柔らかさ



【3~8週】

母と兄弟から 犬同士の付き合い方を学ぶ



【9~14週】

人間界のルールは 飼い主に教わりたい

好奇心のかたまり 興味が広がる

怖いもの知らずで 何にでも挑戦する



【14週~6ヵ月】

高い学習能力で いろいろなことを覚える



【性成熟】

オスのほうが早熟 メスに許され恋が実る

満たされない性欲を 抱えているのはつらい



【1~7歳】

心も体も完成 自立心を徐々に養う



【7~10歳】

心身の衰えを感じて 自ら引退表明

好奇心が薄れ 散歩や遊びが苦痛に

バリアフリーの部屋で 心穏やかに過ごしたい



【11歳~】

自由がきかない不安 頼りは飼い主だけ

夜鳴きや徘徊は 病気のサイン

なじみのある自宅で 余生を過ごしたい



Column 時間認識に予知能力 不思議な力を持っている



●第6章 同居犬への複雑な気持ち



【これから2頭目を迎えるなら】

家族が増えると ストレスも増える

犬好きの犬なら 同居のつらさは少ない

似た者同士では 仲良くするのは難しい



【先輩犬と後輩犬の悩み】

相手の情報は 対面前に知りたい

仲良しでも 居場所は別々がいい

上下関係は 大切にしてほしい

下克上には 飼い主の手助けが必要

たまには飼い主を 独り占めしたい

よくも悪くも 先輩犬がお手本



Column 災害発生時には 強いストレスにさらされる